Autoshipシステム

Autoship System 使用例

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(17) 船尾双胴船型の創成

Autoshipでは、どのような船型形状でも設計フェアリング可能なようにプログラムされているので、非対象船型や船首下部のレーダードーム付船型及び船尾双胴船型等も設計及びフェアリングできます。船尾双胴船型の場合、外側の外板自由曲面形状と内側の外板自由曲面形状と平面部分の複数の面をそれぞれ作成する必要があります。外側の外板面は、中心軸がオフセットされた通常船型と考えることで作成できます。また、内側の外板面は、外側の面を、コピー後鏡像反転することで、対称形状部分がそのまま作成され、キール部分は制御点を編集することで設計者の意図する形状に変更修正されます。この船型を発展・修正することで、船尾バルバスの中心軸が曲線になっていたり傾いている船型が作成できます。

左右対称船型の場合、片舷のみ面を作成することで船型を表現することができますが、右舷部分と左舷部分を別々に作成することで、一軸非対称船型が作成することができます。Autoship上で作成したモデルを使用して、面の色、光の方向を設定した後、レンダリングして、パースを作製したり、アニメーションプログラム(3D Max等)にデータを取込み、アニメーションを作成、プレゼンテーション等に使用することもできます。

(18) 様々な形状のバルバスを含むラウンドビルジ船型/漁船船型の創成

バルバス形状を作成する上で形状の制限はありません。上向きのバルバスや、より球形に近づけたり、逆三角形状、または、船首下部に付くレーダードーム形状等、設計者の意図する形状を作成することができます。また、漁船等のナックル船型でもこのような船首形状にすることが可能です。

(19) 現図レベルの複雑な面の組み合わせの船型創成

現図レベルのフェアリングでは、基本設計レベルより、より複雑な面の組み合わせで構成される船体形状を作成する必要がありますが、面同士のフィレットや、面の切取り、その他の機能を使用することで、Autoship上で現図レベルのフェアリングを含めた実際に建造する船型を設計・作成することができます。下図は、船首下部のキール平面と船体側面、船首ラウンド部のモデルです。

(20) スラスタートンネルの作成及び展開形状データ出力

スラスタートンネルの円をY=0平面上に作成し、その円を船体側面に横方向に投影することで、船体側面上にスラスタートンネルの開口部の曲線を作成します。スラスタートンネルの円とスラスタートンネルの開口部の曲線を使用して、展開可能な面を作成すると、スラスタートンネルの面が作成されます。この面を展開すると、トンネルの平面展開形状が出力されます。これらの面を展開すると、それぞれの形状の正確な平面展開形状が出力されます。

(21) アンカーの目玉作成及び展開形状データ出力

チェーンパイプの中心軸を作成し、それを軸とするパイプを作製します。目玉の部分は水平面上でその基本形状である円錐台形形状を作成しておき、その中心位置をチェーンパイプの中心軸上に移動した後で3次元的に回転させ、配置します。目玉と船体側面との交差線、目玉とチェーンパイプとの交差線、デッキとチェーンパイプとの交差線を求め、それぞれの面を切取り仕上げます。これらの面を展開するとそれぞれの形状の正確な平面展開形状が出力されます。

(22) 曲げ易さ、工作し易さの検討

ある自由曲面を考えると、その曲面の曲げ易又は工作のし易さとは、その面のねじれ具合と密接に関係しています。平面部分であれば、その形状を切出すだけでよく、平面展開可能な面であればロール曲げをするだけです。鞍型形状及び、球形状であれば、更に熟練を要する線状加熱等の歪み曲げが必要となります。Autoshipでは、面の曲がり具合や歪み具合をその度合によってカラーのグラデーション表示することで判断できるようにしています。

(23) ドラフトマーク及び船名プレート等の展開形状文字プレート作成

ドラフトマーク及び船名プレート等の文字の展開形状文字プレートは、船体側面上にごく狭い範囲で展開可能面を作成し、その文字データを展開可能面上に投影後、平面展開することで作成できます。

(24) AutoCAD R14やMDTとAutoshipとの曲線・曲面データの受け渡し

AutoCAD MDT等のNURBS曲線・曲面のIGES形式でのデータの入出力が可能な3次元CADであれば、Autoshipとの自由曲線・自由曲面データの受け渡しが可能です。

(25) 現尺現図出力/フレーム断面出力/展開外板形状出力/その他断面形状出力

長尺出力可能なプロッタ(HP 750C等)及びCAD(AutoCAD等)を使用して、Autoshipでフェアリングされた船型データを元に現尺現図をCAD上で作成し、プロッタを使用して、フィルムに出力することで現尺現図出力が可能となります。

Autoshipシステムからは、その他、フレーム断面・展開外板形状・その他の断面形状が出力可能なので、必要に応じてこれらの形状を縮尺・現尺出力できます。HP 750C等のカラープロッタであれば、それぞれの線に色を指定・変更して出力することができます。

(26) 海洋構造物(オイルリグ、浮標)の創成

Autoshipでは、船体形状だけでなく様々な形状作成が可能な為、オイルリグ及び浮標等の海上構造物を作成できます。

(27) 上部構造物/その他構造物の創成

上部構造物・その他の構造物においてもAutoshipを使用して作成できます。 標準品として作成しておけば、船型データ上に取込み後、同時表示させ、よりリアルなモデルの作成できます。また、上部構造も同時に作成し、船体全体のモデルを完成させることもできます。

(28) 簡易パイプ作成

Autoshipの機能として、中心軸線に半径を指定することで簡単に、パイプ(チューブ)形状を作成できます。 パイプの中心軸として、直線、折れ線又は曲線を作成し、チューブ作成コマンドにおいて、その中心軸線と半径を指定してパイプ形状を作成します。この機能を仕様して、3次元配管モデルの作成及び手すり等の形状を作成できます。

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