Autoshipシステム

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FLOWMOCEANが必要な理由

河川及び沿岸部における水上輸送の活性化のためには、大きな問題となっている曳走波が小さい船型の開発が急務となっています。同時に新たに開発される船型は、環境問題に配慮した、リサイクル可能な材料を使用した舟艇に適した合理的な船型である必要があるし、又、広く普及させるためにも、船価的にも、建造上の技術的にも、さらに運行上の取扱いの観点からも、単純な構造や仕組みで成立する船型である必要性があります。

これを実現するには、リサイクル可能なアルミ合金製船舶の合理的な建造に大きく寄与する平面展開可能な船底及び船側外板で構成された、低曳走波の高効率高速船型を、日本の小型船造船業界や、日本国内の市場や、規則により適用した船型として改良を加えたものが最適ではないかと考えています。

弊社では、世界初のアルミハニカム製赤潮調査船"のじぎくZ"の設計も含めて、FRP製やアルミ合金製の小型船舶の設計に長年取組み、さらに日本財団の補助事業として、小型船舶工業会の省力化委員会の委員としてパソコンによる船舶現図システムの調査研究に参加して、日本の小型船造船業の現状を身近に観察させて頂いた経験を基に、どのような船型でなければ、現実的であるかだけでなく、造船舶用工業界に広く受け入れられないかを把握しており、これまでの技術やノウハウの蓄積を活かすことができます。

既に水上輸送交通手段として、船舶の高速化の要求は増々高まっておりますが、これらの高速艇の引き波による、他の船舶や、漁業施設や、漁労作業者への悪影響は勿論のこと、河川や海の沿岸部の侵食等の問題も含めて、早急の対応が迫られている問題にもFLOWMOCEAN船型を採用することにより、対応できます。また、FRP艇に比べると船価が高くなりやすいが、環境に優しいリサイクル可能なアルミ合金を使用した、より合理的な船舶の建造についての解決策として非常に有効な方法となり、小型船造船業界の活性化も同時に実現できる可能性もあります。

 新時代の「引き波減少型船型」に要請される機能

  1. 低曳走波
    • 都市型水上輸送機関として大量の人や物をより多く、より速く輸送するため25KT以上の高速航走が可能であり、その高速航走時において引き波が少ないこと。さらに、半滑走速度(ハンプ速度)領域での抵抗曲線にピークが存在しない、常に一定トリムで航走できる特性を備えていること。
    • 河川での利用を考慮して、浅吃水であること。
  2. リサイクル
    • 船の建造材料として、増々深刻化する環境問題に配慮して、有機溶剤の多用やリサイクルに対する適応が難しいFRPではなく、より環境に優しい将来性のあるアルミ合金を建造できること。
  3. 合理的な建造
    • 幅広く普及させるため、構造が複雑で、船価の上昇も招き易く、また、吃水も深くなり易い細長船体を持つ双胴船や三胴船ではなく、より多くの造船所が手掛けられる、単純構造の単胴型船型であること。
    • エアクッション船等の運行時の保守/管理等に手間や余分な費用が発生する仕組みは取入れる必要がない。
    • FRP船のように型代が必要とはならないが、アルミ合金船として、高度な3次曲面曲げ等の特殊技術を使用しないで対応できる平面展開可能な可展面により構成された船型であること。
  4. 具体的な船型
    • FLOWMOCEAN船型(特許取得済 特許第2775233号)を基準に日本国内の適応法規、規則に対応させると共に、日本国内の中小造船所の実情に合った、建造方法に対応させながら改良を加えた船型を使用。


<参考船型例>

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